EDは、強力な暗号化ファイルを簡単な操作で作成・解除できるセキュリティツールです。強力な暗号技術とパスワード推測防止の2つの機能で、データを安全に保護します。ドラッグ&ドロップの簡単操作のみですので、初めて暗号化ツールを利用する方も容易に使いこなせるでしょう。EDがあれば、大切なデータをメールで送ったりUSBメモリーに入れて運ぶ際に、紛失や盗難に備えて保護するために役立ちます。
データを暗号化する目的は「不正解読からデータを守ること」です。EDは、米国政府がAES(次世代暗号化標準)として規格化した256ビットの暗号アルゴリズムを採用しています。これはもっとも不正解読が困難な暗号のひとつと言われています。また、パスワードを容易に推測されないよう、初期状態では6文字未満のパスワード設定を受け付けません。これはパスワード攻撃防止のための最低条件ですが、文字数を増やしさらに強力な制限をかけることも可能です。
暗号化ファイルの作成・解除は、EDを立ち上げ表示された画面にファイルをドラッグして行います。作成は「E」(Encription)の枠を、解除は「D」(Decription)の枠を、それぞれ利用します。ドラッグした後パスワードを設定すると作業完了です。ただし、初期設定では暗号化ファイルの作成と同時に元のファイルが削除されます。そのためパスワードを忘れると、解除できないばかりか元のファイルまで失われます。パスワードは確実に管理しましょう。
同種ソフトの「アタッシェケース」と比べると見た目は地味ですが暗号性能に 遜色はありません。むしろパスワード推測防止の機能がある分、EDのほうが優れたツールと言えるでしょう。
基幹業務でのデータ暗号化には性能保証や万一のサポートを考え市販の専門ツールを選ぶところですが、EDは普段の作業での安全対策に必要十分な性能を持っていると言えます 。